株式会社川上葬祭 代表取締役 川上知紀さま編

葬儀に対する強い想いを伝えたい!多い日には1日5件の請求が。小冊子の読者は全て葬儀のご依頼をなさいます。【川上知紀(かわかみとものり)さんのプロフィール】1968年生まれ。大阪市内で創業130年余の株式会社川上葬祭の代表を務める。2004年9月に自身の経験をふまえ、小冊子「人生の締めくくりであるお葬式で後悔しないために」を作成。それ以来、2年間で7000冊の小冊子を配布。大学での講演や音楽CDの監修、お葬式無料情報センターの開設など、活動の幅を広げている。

 

むらかみ 大阪市内で創業130年余りつづく葬儀屋さんの代表を務める川上さんは、まだ30代後半。業界の異端児として、さまざまな取り組みをなさっています。まずは、そのあたりのことから、教えていただけませんか。
川上社長 はい。葬儀屋というと、一般的には世の中から「人の不幸を仕事にする胡散臭い(うさんくさい)商売」というイメージで見られていると思います。もちろん宣伝などできません。
かといって、何もしないでお客様を集められるかといえば、そういうことはありえないわけですから、小冊子を作ろうと思ったきっかけも、集客する以前に、まず誠実にやっていることをアピールしたい。葬儀屋という仕事に対する想いを伝えたい。胡散臭さを払拭したいという想いが根っこにありました。
むらかみ たしかに、私たち一般人にとって、葬儀屋さんというと、肉親などのよほど近しい人が亡くなったときにしか連絡をとることはない、むしろすすんで連絡をとろうと思うことなんて決してない、とても特殊な業種ですね。
川上社長 はい。電話するにしてもかけづらい。知らないことばかりで、知らなければならないことはわかっているものの、知りたくない。聞きたくない。考えたくない・・・ みなさん、そういうふうに思っていらっしゃるのではないでしょうか。
むらかみ そんな中、川上社長の会社は、お葬式のマナーブックや遺言ノート、毎月のニュースレター、それに小冊子、お葬式無料情報センターの設置など、さまざまな取り組みをなさっていらっしゃいます。
小冊子は毎月1回2万世帯に折り込むニュースレター「お葬式よもやま話」、ウェブサイトなどでの告知を繰り返し、約2年間でなんと7000冊を無料配布したといいますから、すごいですね。
川上社長 おかげさまで、小冊子の読者は100%葬儀を依頼してくださいます。 何より、私の葬儀屋という仕事に対する想いを伝えられたことが、とてもうれしいと感じています。
残念なことに、この業界にも、不当な価格を打ち出したり、故人やご遺族の方の気持ちをまるで無視するかのようなやり方で、商売している会社も存在します。 そうした会社と差別化を図るためには、「心を込めてやっている」という点を、きちんと伝えていかなければならないと思いました。口で「心を込めてやっています」と言うことは簡単ですが、その言葉が真実かどうかは、お客様に判断をゆだねるしかありませんから。
むらかみ お客様に正しく判断していただくためには、「心を込めている」という事実をより深く理解していただけるように、しっかりと伝えていかねばならないということですね。
川上社長 はい。もともとウェブサイトでも情報提供はしていましたが、小冊子という本のカタチにすれば、より多くの方にしっかりと伝えられると思いました。
そして、ただ本にするだけでなく、言葉を重いものとして受け取っていただくためには、やはり内容をしっかりしたものにしなければならないと思いました。
当社の場合、『人生の締めくくりであるお葬式で後悔しないために』というタイトルで、私自身の経験をふまえ、お金の話や悪い葬儀社の見分け方、知っておくと得する話など、どうしても知っていただきたいお葬式の話をまとめました。自分で書いた小冊子ですが、あらがみさんの力をかり、やさしい言葉遣いで、うまく表現できたのではないかなぁ、と感じています。
むらかみ 小冊子の最終ページに、読者からお声・感想を募るための葉書を差し込んで配布していらっしゃいますね。これは非常によい方法だと思います。
読者の方から「心が伝わりました」というお声がたくさん寄せられているといいますから、いかに共感してくださっている方が多いか、よくわかります。
川上社長 はい。本当にありがたいことです。
小冊子はお経をあげてくださるお坊さんにも差し上げています。お坊さんとの信頼関係を築くことで葬儀をすすめやすくなりますし、それがまた、ご遺族の方への気持ちにも響くからです。実際のところ、お坊さんからいただくお声も、とても胸を打つものが多いんです。
当社のお客様であるご遺族の方は、大切な肉親をなくされるという、右も左もわからない暗闇の中にいらっしゃいます。ただ、そうした暗闇の中でも、懐中電灯の明かりくらいは灯して差し上げることができます。
小冊子では、私の過去の経験をふまえ、『人が亡くなるとはどういうことか』『いっしょうけんめい故人を送り出すとはどういうことか』そう考えながら、書きました。
ちゃんと想いを込めたら、想いに共感してくださるお客様ばかりが集まるようになりました。これからもひきつづき、社員ともども、誠実に、本当に心のこもった仕事をしていきたいと思います。
インタビューを終えて
むらかみかずこ 川上社長の会社では、葬儀が終わった後でも、また一周忌の後でさえも、お客様から感謝のお声が届くといいます。さらに、そのいただいたお声を事務所の壁一面に貼っていらっしゃるといいますから、本当にすばらしい実践力を感じます。社内外を問わず、広くしっかりと情報を発信することで、おのずと川上社長に共感してくださる方が集まってくるのでしょう。2年間で7000冊を配布、小冊子の読者が100%依頼してくださるという数字以上に、わたし自身、伝えることの大切さを、あらためて痛感しました。ありがとうございました。

 

川上社長からいただいたお声
川上社長 葬祭業という一見暗いイメージの仕事に関して、私の思いがどのように伝わり、どのように小冊子を添削して下さるのか、正直不安を抱いておりました。
でも、実際に依頼してみますと、対応からはじまり、最後のお心づかいまで、まさしく“心”あるお仕事ぶりでした。本当にあらがみさんに依頼して良かったと、出会いそのものに感謝致しております。
最後に私の大好きな句を贈ります。『幾千幾万の距離を超え、永遠につづく時間の中であなたに出会えたことに感謝します。ありがとう』追伸/あらがみさんが下さったフレーズ、『●●●●前に、●●●●●●●●●●ください』今でも使わせていただいております。このフレーズはホントに魔法の言葉です。

 


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