新規患者が3割も増えました! 競争の激しい歯科医院業界にあって、不安は何も感じません。(味元議生(みもとよしたか)さんのプロフィール)高知県南国市にある「みもと歯科医院」の院長先生。2004年4月に小冊子を発行して以来、3年足らずで2000冊以上の小冊子を配布。競争の激しい歯科医院業界にあって、順調に新規患者を増やしている。

 

むらかみ 歯科医院業界はここ数年、本当に厳しい状態が続いているといいます。少子高齢化、新規医院の開業ラッシュ、社会保険加入者本人の3割負担の波を受け、全国的に患者さんの数が減り、経営に不安を感じている歯科医院の先生は大勢いらっしゃるのだそうです。 そんな中、ほかの歯医者さんには大きな声でいえないほど(笑)、新規の患者さんを増やしていらっしゃるなんて、すばらしい成果ですね。
味元先生 そうですね。小冊子を作成する前と後では、新規の患者さんが3割ほど増えました。小冊子を読んだ2〜3割の方が来院してくださっている計算です。 われながら、思いのほか簡単に理想を実現できてしまい、拍子抜けしているくらいです(笑)。
むらかみ 実際に、どのような場面で配布なさっているのでしょうか。具体的に教えていただけませんか。
味元先生 はい。まず、医院に来院してくださる患者さんに差し上げました。また見込み客を集めるという点でいえば、近くにある小児科、産婦人科、内科の先生に頼み、待合室においてもらい、自由に持ち帰っていただけるようにしました。 私は地元の高校の校医(歯科検診の担当医)をしていますので、学校の保険の先生にも読んでもらいました。すると、内容を気に入ってくださった先生が、ほかの学校の先生にも紹介してくださり、父兄の方にも読んでいただきたいというご要望から、一度にたくさんの小冊子を学校関係者に配布しました。 ほかに、ウェブサイトからの申し込みがコンスタントに。それに地元の主婦の方が読むコミュニティ情報誌などにも何度か広告を掲載したことはあります。 お医者さん・学校関係者のご縁がつづいて、3年足らずで2000冊の小冊子を配布しました。
むらかみ すごいですね。しかも、お金をかけずに配布していらっしゃるだけでなく、お医者様や学校関係者という、権威ある人を口コミの発生源にしていらっしゃる点がすばらしいと思います。私たち一般人は、権威ある人からのおすすめやお墨付きに弱いものです。 小冊子を読んで訪れてくださる患者さんは、すっかり安心して、信頼して、足を運んでくださるのでしょうね。
味元先生 はい、そうなんです。それがいちばんうれしい点です。 歯医者というところは、普通、行きたくて行くところではありませんね。痛くてガマンができなくて、どうしようもなくて行くところ、できれば行きたくないところだと思うんです。それが、小冊子を読んで来院してくださる方は、みなさん積極的に通ってくださいます。私のことを信じて、安心して来てくださっているので、コミュニケーションがスムーズです。ちゃんと予約を入れてから来院してくださるので、スケジュールが立てやすいというメリットもあります。 理想の患者さんばかりが来院してくださるので、おかげさまで、精神的ストレスがずいぶん減りました。
むらかみ なるほど。患者さんの数を増やしただけでなく、理想の患者さんを集めていらっしゃるという点から、味元先生に対する信頼の高さが伝わってきます。 では、なぜそのようなことが可能になったのだと思いますか。
味元先生 それはやはり、小冊子の内容がよかったのだと思います(自分で言うのはなんですが、と恐縮しながら)。私の小冊子は、『これで安心! 80歳になっても健康な歯で暮らす方法』というタイトルですが、歯の治療について書いたのではなく、予防の大切さについて書いたものです。虫歯になって歯を削ったり詰めたり すると、歯はどうしても痛みやすくなり、やがて抜かなければならなくなります。 でも、本来、予防をきちんと行っていれば、歯医者さんが行う治療の大半は必要ないんです。虫歯にならなければ、経済的にも、精神的にも、肉体的にも、余裕 が生まれるでしょう。虫歯が減れば、医療費の負担も少なくてすみます。でも、治療中心の歯医者さんは、自分の収入が減ってしまうので、なかなか予防の大切さについては、口にしないんです。
むらかみ なるほど。味元先生は、ほかの歯医者さんにとっては書きづらい・大きな声では言いづらいことを、あえて小冊子の中で書かれたのですね。それには勇気が必要だったと思いますが、いかがでしょうか。
味元先生 はい。本当にありがたいことです。 たぶん、自分の想いを素直に書いたことがよかったのだと思います。 歯医者さんのくせにこんなことを言うのは変かもしれませんが、私は歯を削ったり、歯の中に人工物を詰めたりする、いわゆる歯の治療が好きではないんです。 それよりも、虫歯の予防法を教えることで、せっかくの生まれ持った歯をできるだけ長持ちさせていただきたいと思っています。 その想いをきちんと伝えたくて、そのために小冊子を作成しようと思いました。幸いなことに、患者さんだけでなく、私の考えに賛同してくれる歯医者さんとの出会いも広がりました。
むらかみ 情報を幅広く発信したことで、その情報に共感してくださる方が多方面から集まってきたというわけですね。 歯科医院さんはどこも経営が大変な状況だと耳にしますから、ほかの先生方にはうらやましがられるのではありませんか。
味元先生 はい、そうですね。私の場合、小冊子を配布してから、患者さんを集めるという面での不安が、何もなくなりました。 実際のところ、今はこれ以上、患者さんに来ていただくと対応できなくなるため、小冊子を配布する先を制限しているんです。また、虫歯になってから治療に来 られる治療目的の患者さんについては、こちらの方針をお話しした上で、場合によっては、ほかの歯科医院をご紹介させていただくこともあります。 ほかの先生から見ると、ずいぶん傲慢なように感じられるかもしれません。でも、せっかく自分で開業したんですから、患者さんに喜んでいただくためにも、できるだけ仕事に取り組みやすい環境をつくりたいと思いました。小冊子のおかげで、ストレスが減って、毎日の仕事が楽しくなりましたよ。
むらかみかずこ 謙虚でまじめなお答えが印象的な味元先生は、歯科診療に取り組む姿勢も誠実そのもの。従来の治療中心の歯科医療ではなく、予防中心の歯科医療の大切さについて、ご自身の想いを、伝えようとなさいました。 競争の厳しい歯科医院業界にあって、大きな資本をもたない個人の歯科医院が、新規患者を3割を増やすというのは、驚異的なことです。しかも、患者さんは味元先生を信頼して通ってくださっている方ばかり。お金をかけずに2000冊という大量部数を配布・活用した点も含め、特筆すべき点の多い成功実例だと思います。

味元先生からいただいたお声
味元先生 この度は、あらがみさんのおかげですばらしい小冊子を作ることができました。心から感謝します。ありがとう。自分だけの文章では、自己満足の文章しか書けませんでしたが、あらがみさんの手にかかると魔法のように読み手の感情に訴えるすばらしい文章に生きかえりました。さすがにプロの仕事だと感心しました。 小冊子を以前から作りたいと思っていましたが、なかなか第一歩が踏み出せませんでした。ところが思ったより簡単に出来ておどろいています。調子に乗って2冊目も作ろうかと思っています。今後ともよろしくお願いします。


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